悪代官の伏魔殿新館ブログ

旧ブログが終了にあたり引っ越してきました

avastが知らないうちに入っていたトラブルについて

先日よりネット上で、「ユーザーが知らないうちにアンチウイルスソフトavastがPCにインストールされていた」というトラブルが散見され、自分のサイトでもそのトラブル相談が来ました。

複数の相談において共通していたのはシステムツールのCCleaner(以下、CC)を入れていた点であり、現在CCがavast傘下に入っていることからどうもCCの更新時に何かの要因で入り込んだのではと見ていましたがそれが当たりました。

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1092697.html

CCのインストール時にavastの同時インストールを求めるチェックボックスを外すことでバンドルは防げます。

今回の問題はやはり9月に判明したCCの改ざんがきっかけと見るべきでしょう。

改ざんによりCCを使っていた多数のユーザーに被害を及ぼしたことを重く見て、CCを買収したavastがCCの更新開発にも積極的に参加するのは十分予想できましたが、監視を強化するためにavastの機能までもCCに組み込んだ結果が今回の事態を招いたかもしれません。

avast側はCCを使うユーザーのPCを守る目的でCCにavastバンドルを決めたんでしょうが、その仕様変更とインストール時のバンドルについての説明が不十分だったのは明らかです。

avastも高い評価を集めるセキュリティソフト界の老舗ベンダーなので、同種の常駐型セキュリティソフトの複数併用は深刻な不具合に直結することを知らなかったはずもありません。

「あつものに懲りてなますを吹く」
ような事態に陥らないことを強く望みます。
ベンダーがそんな迷走したらそのベンダーを信頼して製品を使っているユーザーPCを守ることもできなくなりますから