Firefoxバージョンアップの意味する所
先日ブラウザのFirefoxがバージョンアップされ、大幅に仕様変更されました。
しばらく前から公式でも予告されていたように、旧バージョンで使用可能だった拡張類の多くは今後非対応になっていくようですが、今回のバージョンアップ後ネット上ではFFで発生したトラブルの数々に対して報告が次々と上がり、困惑が広がっています。
FFの仕様変更は単なるセキュリティ上の修正や利便性向上目的より別のところが大きいかもしれません。
中でもここ数年ユーザーから特に求められていたのが「広告ブロック機能を有する拡張」でした。
「Adblock」や「µBlock」等の広告ブロック拡張はネット上に氾濫する悪質広告群をかなりの範囲でブロックできることで愛用者も激増しました。
ですが現在のネット上ではweb広告はサイト運営、サービス維持の上で不可欠な要素となっています。
広告ブロック機能がこのまま進化すれば、web広告に関わる多くの業種とそこで働く者にとっては深刻な事態となりかねません。
自分の私見ではFFの仕様変更は広告ブロック機能を有する拡張の排除が真の狙いだったのではないかとも考えています。
とりあえずFFのバージョンアップによるトラブルと拡張の使用不能に対してはFF派生ブラウザを使えば十分対応可能です。
派生ブラウザではPaleMoonがFFに近い操作性と機能を有しているので乗り換えても違和感なく使えるはずですが、PMはデフォルトでは日本語対応ではなく最初の日本語化に少し手間かかるので、標準で日本語使用可能なブラウザを求めるならSeaMonkeyあたりが敷居も低いでしょう。
日本語ページではSM日本語版はバージョン2.19以降更新停止となってますが実際は本家サイトから最新2.49の日本語版も入手できます。
ただ、派生ブラウザを使ってもいずれFF系ブラウザでの広告ブロック拡張はますます使えるものが少なくなることも予想されます。
今後は広告ブロック拡張ばかりに頼ることなく、悪質広告からご自身のPCを守る術と意識をユーザー自身が身につける努力が不可欠となるでしょう