悪代官の伏魔殿新館ブログ

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「CCleaner」を使った問題プログラムの解析と対処について

海外製のPCメンテナンスソフトで、「CCleaner」というフリーソフトがあります。
これは本来はPCの内部にたまったゴミファイル等の掃除や、動作の異常を調べて修正するのに役立つソフトです。

が、このCCleanerを使うことで、PC内に侵入した問題プログラムの解析と修正も可能なことがあります。
ここではその手順を少し記述します。

CCleaner(通称:CC)の基本説明とダウンロードサイトは以下にあります。
説明↓
http://www.gigafree.net/system/clean/ccleaner.html
ダウンロード↓
http://www.filehippo.com/jp/download_ccleaner
最新バージョンをダウンロードしてください。
なお、インストール時におまけのアプリ(ツールバー等)も勧めてくることがありますが、それらは必要がなければチェック外してインストールは避けてください。
片付けるときはコントロールパネルからアンインストールしてください。

ここで重要な注意です。

CCは本来は高い性能を持つメンテナンスソフトですが、間違った使い方すると
Windowsにダメージを与えてしまうおそれもある】
ので、ここでは解析ツールとしてのみ使います。
説明をよく読んで、自信がなければ絶対に以下の作業はしないようにお願いします。

CCをインストールしたら起動して、「ツール」→」「スタートアップ」→「Windows」タブを開いてください。

この画面で表示されるのは、Windows起動と同時に起動する「常駐プログラム」と呼ばれる種類のプログラムです。
ここに登録されているプログラムはユーザーが気づかなくても、PC起動時に自動で動作しているもので、マルウェア(いわゆるウイルス)等に感染した場合にはここにその痕跡が見つかることが多くあります。
なのでここに、ユーザー自身が入れた覚えもなく素性も怪しいものがあればそれを「無効」にすることで応急処置可能なこともあります。

が、ここで特に注意すべきは、WindowsのスタートアップにはPC起動の上で重要不可欠なものも多数あります。
なので正規の重要なものを無効化したらそれだけでPCに大きなダメージを与えてしまうおそれもあるのです。
見極めに自信なければそれの判断ができるまで対処は保留しておきましょう。

次にその隣にあるはずの「スケジュールされたタスク」タブも見てください。
これはXp Pro以降のWindowsに搭載された「タスクスケジューラ機能」を表示するもので、Xp Home以前ならありません。
このタスクスケジューラ(通称タスケ)部分に、悪質なプログラムが隠れる事例が多くなっています。
このタブでは、時間か日数ごとに自動的に起動するようなプログラムが登録されていて、ここに不審なプログラムが隠れていると何度プログラムを削除しても復活します。
ここにもスタートアップ同様に不審なものが隠れていることがあるので、見つかればやはり「無効」にしてください。
わからないor自信ないときはここも絶対にいじらないように。

次に画面左側の「Browser Plugin」の項目から「InternetExplorer」タブを開いてください。
そこに表示されるのは、ブラウザのInternetExplorerのツールバーやアドオンといった機能に関するものです。
IEでネット中におかしな広告が表示されたりする、等の異常時には、ここにその痕跡が見つかることがあります。

また、FirefoxChrome等の他社ブラウザをインストールしていれば、「Firefox」タブ、「Chrome」タブもこのスタートアップ欄に表示されるようになります。
これらのブラウザでも同様にアドオンの説明が出ます。

基本的な表示を理解したら、今度はその解析です。

Windows」タブを表示した状態で、右下の「テキストとして保存」を押すと、その表示内容がログとして保存できます。
デフォルトだと「startup.txt」という名前のtxtファイルです。

また、「IE」タブ、「Firefox」タブ、「Chrome」タブ、「タスケ」タブでも同様にログを見ることができます。

そしてここからが処置の方法です。

ネット中におかしな広告塔が出る場合は、そのブラウザがIEなら、「IE」タブを開いて、ご自身では入れた覚えのない不審なアドオンがないかを探してください。
Firefox」や「Chrome」で異常が出る場合は同様に調べてください。

そして「スケジュールされたタスク」タブでは、行って時間か日数ごとに自動的に起動するようなプログラムが登録されていて、ここに不審なプログラムが隠れていると何度プログラムを削除しても復活します。

このあとCCを終了してからブラウザを起動してしばらく様子見してください。

様子見後、それまで起きていた異常が消えていれば応急処置はできたことになります。無効化したプログラムが原因だったということです。

あとはその原因プログラムの掃除です。
またCCを起動して、先に無効化した原因プログラムを今度は「エントリの削除」してください。
これをやればそのプログラムはもう復活しなくなります。

ですが、この手順はあくまで参考程度にとどめてください。
これらの作業でも通用しない悪質巧妙なプログラムも山ほどあり、またプログラム自体別名に偽装して簡単には見つからないこともあります。
偽装しているのは無論、検出削除逃れ狙いのためです。
なので前述の操作や判断に自信がなければ、無効も削除も絶対にしないでください。

自信がなければ前述の「startup.txt」ファイルの内容を、PC操作に明るい方に見てもらって、その対処を相談するといいです。

CCを使った上記の作業を行う場合はすべて自己責任になることも承知してください。
安全で便利なソフトでも、使い方を間違うと深刻な不具合はあっさり起きるのです。
使うなら設定と機能をできるだけ把握して、正しく使ってください